海から上がった角田山
今から2万年くらい前には新潟県(そんなものがあるはずもない昔ですが)には雪が全く降らなかったそうです。そのころは氷河時代の終わりごろで海水面が低く、日本海に暖流が流れ込まなかったため海面からの水蒸気がなくてそうなったんだとか。地球の呼吸ともいえそうな寒期と暖期の繰り返しで海水面が上下するため、海岸線は大きく前進と後退を繰り返し、海底火山だった角田山はやがて新潟平野にそびえる山として残ります。人間の生活の場もそれにつれて移動していたんですね。いつもなんとなく眺めているふるさとの風景が、こんな解説を頭に入れて見直すとまた違った風に見えてきて興味が増します。「弥彦・角田山から地球環境を考える」(ブックレット新潟大学29)は、そんな知的好奇心を刺激する一冊です。いま地球温暖化で海水面の上昇が懸念されています。長い地球の歴史の中では何度も経験した事態なんでしょうが、今回の気候変動の犯人は人間です。何万年かあとの地球で生活する知的生命体は、この温暖化をなんと名付けるのでしょうか。でも、きょうは新潟の冬らしい寒い朝でした。寒い冬は少し安心する、なんて勝手なことを言うと怒られますね。
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